Science Shining Starsが2023年度第6回キャタピラーSTEM賞にて学生部門優秀賞を受賞
2024/04/04
- 電気電子情報工学専攻

▲左から成清壮太さん、横田侑紀さん、相川真莉子さん、油圧ショベル開発本部 有馬理菜様、小川晃平さん
受賞者
Science Shining Stars
代表:相川真莉子さん (電子情報工学専攻 1年)
指導教員
宮田 純子 准教授
学会・大会名
2023年度 第6回 キャタピラーSTEM賞
賞名
学生部門 優秀賞
発表題目
ステガノグラフィを用いた共有電子カルテで実現する安心安全なスマートシティ

▲相川さんと有馬理菜様
秘匿通信技術のステガノグラフィを用いて、安全な電子カルテの共有を行い、スマートシティにおけるオンライン診療等の新形態の医療サービス品質向上を目指す。
研究内容
ユーザーに優しい5G環境構築の研究(成清、横田、小川ら)おいて、画像に秘密情報を埋め込むことで秘匿通信を可能にする(※通信の存在を隠す)ステガノグラフィに着目。堅牢性確認の為、圧縮後の情報入り画像の画質と情報復元率から圧縮耐性を検証した。また、圧縮に強いステガノグラフィを、電子カルテのインターネット網管理における通信法として応用することを提案した。
今後の展望
電子カルテやマイナ保険証でインターネット上で医療情報の管理が普及してきた中、そのプライバシー保護が重要視されている。それを暗号化で情報の形を変えるだけでなく、通信の状態もステガノグラフィで秘匿することにより守っていきたい。アレルギーや既往歴などをよりセキュアな形で共有し、オンライン診療でも多角的な診断を行えるようにしたり、緊急搬送先でもスムーズな対応がとれるようにしたい。また、データ量の多い検査画像も損失のない状態で最大限圧縮し、高速な通信を可能にすることも目指している。
安心して医療サービスが享受できるような個人情報管理のため、医療画像の扱いやセキュリティについて研究を行っていきたい。