髙橋美梨香さんが計測自動制御学会 システム・情報部門 第34回社会システム部会研究会にて学生賞を受賞

2024/04/01
  • 生命科学科

受賞者
髙橋 美梨香さん(生命科学科 生命医工学コース 4年)

指導教員
後藤 裕介 准教授(電子情報システム学科)

学会・大会名
計測自動制御学会 システム・情報部門 第34回社会システム部会研究会

賞名
学生賞

発表題目
日本の食品加工業サプライチェーンの流通における製配販関係者の意識を考慮した問題構造の分析

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研究目的

近年、残業時間の制限や労働者の高齢化で輸送力の低下が危ぶまれており、国内で物を「運べなくなる危機」が存在しています。この危機は食品加工業においても例外ではなく、これに加えて商慣習や業界でのルールが業務効率を下げている現状にあります。私の研究では、物流の効率化を阻むような商慣習が食品加工業で働く人のどのような考え方や意識から生まれているのかを、インタビューを行い分析することで把握しました。


研究内容

インタビューを行い、対象者の発言内容をM-GTAという質的研究方法を用いて分析しました。その結果、種々の問題の背景には顧客の要望に強く応えようとする意識があることや、問題の解決が滞る理由は物流効率化への協力による会社の利益が不透明であることが原因とわかりました。


今後の展望

今回判明した働く人の意識は、問題解決の施策を打つ際に、人が最も受け入れやすい方法を取るためのヒントになると考えられます。また、この研究は人々の意識が問題に発展するまでの仮説を提示したものであるため、その仮説をさらなるインタビューの実施やアンケートにより検証する必要があります。