秋山翔太さんが第33回ライフサポート学会フロンティア講演会でライフサポート学会奨励賞を受賞
2024/03/28
- システム理工学専攻
研究目的
生体組織の代替材料として生体組織から細胞成分を除去した脱細胞化組織が用いられています。脱細胞化の処理によって、細胞外マトリックス(ECM)の成分が減少したり、構造が変化したりします。染色画像による評価は定性的であるため、評価者によって判断が異なります。本研究では、脱細胞化の処理によるECM構造の変化を染色画像から定量的に評価できるシステムの開発を目指しました。
研究内容
何も処理をしていない大動脈と脱細胞化大動脈の染色画像を用いて、画像処理や機械学習でECM構造の定量化を試みました。元の大動脈と脱細胞化大動脈のECM構造の差を数値化することで、脱細胞化処理によるECM成分・構造の変化を定量的に評価できるシステムを開発できました。
今後の展望
本システムは、様々な組織に適応するように改良することで、医療機器として用いられている脱細胞化組織の性能評価において、新たな指標として利用することが可能です。再生医療分野の発展に大きく貢献できると考えています。