大橋裕太郎教授が日本工学教育協会 第71回年次大会・工学教育研究講演会にてInternational Session Awardを受賞

2023/10/23
  • 情報通信工学科

【受賞者】
大橋 裕太郎 教授(情報通信工学科)

【学会・大会名】
日本工学教育協会 第71回年次大会・工学教育研究講演会

【賞名】International Session Award

【発表題目】
Gender differences in the influence of digital media on high school students' career decisions

ohashisensei


【研究目的】

日本では、工学、製造、建築に関する分野への新規高等教育入学者に占める女性の割合が16%と、OECD加盟国の中で最も低いことが指摘されています。日本の女性の理系進学率の低さは顕著で、このことが経済や産業の停滞につながり、イノベーションを阻害する要因となる可能性があります。この原因については、早期の理系・文系といった進路選択、親(特に母親)、男性教員が多いこと、ステレオタイプなどの影響があることが指摘されていました。しかし、最近著しく発展しているデジタルメディアの影響についてはほとんど研究がおこなわれてきませんでした。


【研究内容】

高校生の進路決定プロセスを調べるため、全国の高校生215人を対象に質問紙調査を実施しました。進路決定に影響を与える人や物事については、男子は父親や新聞の影響が女子よりも強く、女子はテレビ番組やSNS、家庭の経済状況の影響が男子よりも強いことが分かりました。また一部の女子にとって、家族の指導的立場にある大人が進路決定の阻害要因となる場合があることも分かりました。


【今後の展望】

実際の進路決定プロセスは大変複雑です。しかし、その一部でも理解することができれば、進路について考えている皆さんに有益な情報をより良く知ってもらうことができるようになるかもしれません。また、この研究は東京工業大学との共同研究としておこなっています。意識を共有する他大学や他大学の研究者の方たちとも連携しながら研究を進めていきたいと考えています。


 

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