加藤恭子教授が第13回PIM国内学会・第9回PIM国際学会でBest Paper Awardを受賞

2023/07/31
  • デザイン工学部
【受賞者】
加藤恭子(デザイン工学科)

【学会・大会名】
The 13th National and the 9th International PIM Conference 2023
第13回PIM国内学会・第9回PIM国際学会

賞名】
Best Paper Award

【作品】
Effectiveness Evaluation of Corporate Training Using Drum Circle: Impact of the Safe and Secure Environment Created by Rhythm of Teamwork.
katosenseisashikae

【研究目的】
この研究は、民間企業の新入社員研修で導入されたドラムサークル(※)が新人社員のチームビルディングに及ぼず影響を検証することを目的としています。
※ドラムサークルとは、リズム楽器を使って参加者が輪になり緒にリズムを奏でる活動です。音楽の経験がなくても参加可能で、コミュニケーションやチームビルディング、ストレス解消などに効果的とされています。

【研究内容】
本研究では、ドラムサークルのチームビルディングにおける影響を説明するために、Emotional Intelligence(EI※)という概念を用いています。研修前と研修後で、EIのスコアには大きな変化が見られ、仲間とリズムを奏でる研修を通じて、自分や他人の感情を察知したり、コントロールしたり、上手に表現することができるようになることで、チームビルディングがうまくいくのではないかという仮説を量的に可視化することができました。
※Emotional  Intelligenceは、自分や他人の感情を察知したり、適切に表現したり、うまくコントロールしたりすることができる能力を指しています。

【今後の展望】
今までのドラムサークルでは、参加した当事者の体験談や感想を効果検証の拠り所にしていたため、参加者以外の人々にその素晴らしさを伝えることに限界がありました。今回の研究で効果を指標や数値を用いて可視化できたことで、より多くの人にドラムサークルの効果を伝えることが可能となりました。少子高齢化問題に直面する日本企業にとって、一人一人の従業員が信頼できる仲間と共に自分の能力を発揮できる環境を醸成することは喫緊の課題です。ドラムサークルによって、一つでも多くの職場のコミュニケーションが活発になり、元気なチームで能力を発揮できる人材が増えることを願っています。

 

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