萩原景太さんが情報処理学会第85回全国大会で学生奨励賞を受賞

2023/07/07
  • 情報工学科
【受賞者】
萩原景太さん(工学部情報工学科 23年卒)

【指導教員】
菅谷みどり教授   (情報工学科) 

【学会・大会名】
情報処理学会第85回全国大会

賞名】
学生奨励賞

【発表題目】
ヘテロジニアス負荷分散クラスタにおける負荷分散手法の提案
萩原さん顔写真
【研究目的】

近年、 IoTAI サービスで大量の処理を行うため、スケーラブルなクラウドの活用が見込まれています。クラウドでは負荷分散技術により多数のマシンへ均等に負荷を分散し、高いパフォーマンスを実現します。また、マルチクラウドやハイブリッドクラウドへの移行により、世代の異なる計算資源、あるいは種類の異なる計算資源を持つマシンが利用され、計算性能が不均一な環境で高い性能を発揮することが求められるようになりました。このことから従来の均一な負荷分散では過負荷/過小負荷なマシンが生じることで性能が低下することが懸念されます。そのため,本研究では計算性能が不均一な環境において性能を向上することを目的として重み付き負荷分散を提案しました。


【研究内容】

ホストするアプリケーションを模したベンチマークに基づく性能に基づく重み付きの負荷分散を提案し、マシンの上で動くアプリケーションの応答性能や各マシンの負荷状況を計測しました。これらの結果から、提案手法は計算能力が異なるマシンを利用する環境下では均一な負荷分散手法より優れた性能を発揮することが分かりました。


【今後の展望】

実用化により、莫大な計算量を要する高度なサービスの実現が期待されます。まずは、提案手法の実用化に向けて、提案手法をクラウドなどのインフラを支えるミドルウェアに組込み、実環境に近い大規模なクラスタでの評価を行うことを考えています。

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