カリキュラム

4年間の流れ

建築、都市、環境の3つのエリアと、これらのうち2つのエリアをつなぐ学際的領域を対象に専門科目のカリキュラムを構成。それら専門科目を共通して支える環境システム基礎技術として、環境工学実験や環境システム解析、コンピュータを利用したデータベースに加えて、コンピュータ・グラフィックス(CG)によるシミュレーションといった情報処理技術(テクノロジー)を身につけます。研究分野は、「建築エリア」では建築設計、環境デザイン、建築構造設計など、「都市エリア」では都市計画、都市設計、土地利用計画など、「環境エリア」では環境政策、エネルギー資源循環、都市環境工学など、多彩な分野に応用できる研究をめざします。

1年次 基礎科目で視野を広げる

【カリキュラム】
環境システム入門/基礎実技/建築史/都市及び都市計画史/創る

2年次 技術面の強化を図る

【カリキュラム】
建築計画基礎/建築構造基礎/都市計画基礎/ 建築設計情報演習/都市計画演習/環境システム解析演習/Studio:Environmental Land Use Planning / Architecture and Environmental Design/建築環境工学/環境フィールド実習

3年次 演習を中心に、さらなる専門知識の修得をめざす

【カリキュラム】
環境システム総論/ 環境システム応用演習A・B/都市環境デザイン及び演習/都市環境基盤計画/景観・環境デザイン/Basic Studies of Planning,Architecture and Environmental Systems 1・2

4年次 研究室に所属して卒業研究を行う

【カリキュラム】
総合研究Ⅰ・Ⅱ( 卒業研究)

授業紹介

環境システム入門環境システム入門

建築・都市・環境の問題を考えるための基礎
地域や国際的課題を建築・都市・環境の複合的視点で解決できる技術者となるために、環境システム学科における4年間の学びの導入となる授業です。学科作成の教科書「都市をつくりかえる仕組み」を用いるオムニバス講義です。
建築設計情報演習建築設計情報演習

デジタルツールを用いた伝えるための設計製図
デジタルツール(CAD・CG)を用いた「建築設計製図」を演習形式で学びます。木造建築を題材に、基本的な建築設計製図の約束事を三次元CADの特性を意識しながら学びます。「伝わる建築設計情報」を表現するための知識・技術を修得することが目標です。
環境システム応用演習A・B環境システム応用演習A・B

建築・都市・環境に関わる技術者となるために必要な実践的な技術をつちかう演習
環境システム総論の講義で学ぶ知識を、具体的な建築・都市・環境に関わる問題に応用し、グループ・ワークを通じて学生が自ら問題解決法を考え進め、提案に導くアクティブ・ラーニング、プロジェクト・ベースド・ラーニング型の演習です。

先輩の声

新たな発想で日本のまちづくりの再生に貢献したい
まちづくりを手掛けたいという夢を抱いて環境システム学科に進学しました。この学科なら建築、環境、都市と3つの分野の専門性が身につけられると知っていたからです。もっとも達成感を得られた授業が「都市環境デザイン演習」。グループで再開発プロジェクトを企画・設計する授業で、コンセプトを決めた後、都市の各要素の働きや機能を決定し、模型やシート製作までを行います。長い時間と労力を要しましたが、グループワークの楽しさと難しさを実感したもっとも有意義な経験でした。3つの分野の専門知識をさらに発展させ、まちを構成する要素をまとめ上げるゼネラリストになるのが目標です。
環境システム学科 先輩の声石井一輝
埼玉県立浦和北高校出身

研究テーマ例

地域と連携した実社会に役立つ都市計画の研究・教育
都市計画研究室:作山 康 教授

住まいや身の回りの環境、エネルギー・資源、防災など、都市の課題が複合化して工学分野だけでは解決できなくなっている中で、心理・医療・福祉や政治・経済、社会科学などさまざまな領域をシステムとして横断的にとらえ、かつ大学・学生が地域住民や自治体と連携して地域に役立つ実践的なまちづくり教育・研究をPBLとして実施しています。超高齢化したUR団地内のサテライトラボを拠点としたまちづくり活動など幅広く進めています。
地域と連携した実社会に役立つ都市計画の研究・教育12013年から「高齢化」「空洞化」が進んでいる上尾市の原市団地に「サテライトラボ上尾」を開設
地域と連携した実社会に役立つ都市計画の研究・教育2地元、市民、大学等の各団体の活動情報共有のためのサテライトラボ運営委員会での学生報告

海外との活動事例

グローバルPBL:都市・環境問題に関する計画・デザイン国際ワークショップ
環境システム学科 × マレーシア/国際イスラム大学

マレーシア国際イスラム大学(IIUM)の建築・環境デザイン学部:都市・地域計画学科の学生及び環境システム学科の学部3~4年生で混成グループを形成して、クアラルンプールの特定の地区を対象に、都市・環境問題をテーマにした現地調査とグループワークを行い、課題解決のための計画・デザイン提案を英語で行います。
グローバルPBL:都市・環境問題に関する計画・デザイン国際ワークショップ1IIUM建築・環境デザイン学部:都市・地域計画学科のプランニング演習室で学生同士が交流
グローバルPBL:都市・環境問題に関する計画・デザイン国際ワークショップ2IIUMの先生・学生の案内でクアラルンプール郊外の計画都市:プトラジャヤ市の住宅地を視察

卒業研究の例

都市と地域の関係を再考する建築・地域デザイン研究『地形の構築-渋谷区桜丘の地域志向建築-』

「経済都市/渋谷」の一地域を対象敷地とした建築・地域デザイン研究を行っています。具体的には、大組織が先導する交通・商業・文化・情報の集中的な都市変革事業に対し、ボトムアップ的思考(個の判断・行動から秩序・価値観を見出す考え方)による独自の調査・分析によって、活動的な本来の渋谷文化を継承し、新たなバリューを創発する空間・建築・地域のあり方を研究するものです。
都市と地域の関係を再考する建築・地域デザイン研究『地形の構築-渋谷区桜丘の地域志向建築-』
この研究の応用先
この卒業研究は、都市や社会の事象をトップダウン/ボトムアップ的思考の両側面から捉え、固有の環境情報やヒト・モノ・コトの関係性をコンピュテーショナルに視覚化。PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act cycle)のプロセスを基に実践しました。多様な情報社会においてより最適な問題発見・解決を果たし得る能力・技量として応用が期待されています。

都市の暑熱環境を人体への影響度と人体の対応力の観点から評価するための実証的研究

日本の今後の都市づくりの大きな方向性として、エネルギー効率や社会資本の維持管理コスト、また少子高齢化社会を見据える観点から、「都市のコンパクト化」の実現は重要な課題です。地球温暖化やヒートアイランド現象が深刻化していく中、真に「歩いて暮らせる都市づくり」を実現するためには、都市の暑熱環境が人体に及ぼす影響について検討を行う必要があります。
都市の暑熱環境を人体への影響度と人体の対応力の観点から評価するための実証的研究
この研究の応用先
夏季に屋外を歩行する場合の熱中症リスクにかかわる人体の深部体温や心拍数の変動、疲労度について実証的に研究を進めています。体温調節機能を安定させるために都市内のクールスポットを活用して上手に休憩する方法の検討や、歩行者に都市の暑熱環境に関する情報を与え、熱中症の危険度を最小限にする経路を選択するリアルタイム情報システムの開発等への応用が期待されます。