教職体験談

教育実習

高等学校 実習教科「理科」

生徒側からの目線でしか教師という職業を見ていなかったので教師という職業があんなにも忙しいものだとは想像していませんでした。日々の生徒とのコミュニケーションもそうですが、研修が毎週のようにあり、学校を運営するために割り当てられた仕事などを同時並行で行いながら、テスト作成など目が回るような忙しさで動き回っていました。そのような職に憧れるという気持ちだけでなくしっかりとしたビジョンを持って取り組んでいくべき仕事なのだと再確認しました。

中学校 実習教科「数学」

生徒と接するという点で、個人個人を意識することの難しさを痛感した。恐らく、理想と教師像を具現化しようとすれば潰れていってしまう。その中で現場の先生方は上手なやり方を見出していることを、知ることができた。教育実習の期間、自分自身は非常に楽しむことができたが、やはり「先生の面白い所取り」であったことは否めない。先生の難しさを熟慮して、その上で教師になりたいか今一度考えてみようと思う。

中学校 実習教科「数学」

「しかる」ということの重要性を改めて確認することになった。かつてほど生徒をしかる先生が少なくなっていたことに気が付いた。生徒一人ひとりを相手にしていたのでは時間がいくらあっても足りない。しかし、物事の善悪はその時にしっかり認識させなければならないものだと思う。体罰について騒がれるが、現場にはもっと体当たりの付き合いが出来る教師が必要だ。

中学校 実習教科「数学」

始めは教師という仕事は、なんて理不尽なんだと思った。お金を貰って仕事をする、サラリーマンとなんら変わらないのに、その成果は目に見えて分かるものでもなく、生徒からは反感を買い、こちらだってストレスを貯める。でもそれは当たり前のことだ。利潤の追求が存在しない、完全に人間相手の仕事であるのだから。だからこそ他の職業には味わうことの無い面白さもある。生徒の少しの成長に心を動かされたり、何気ない一言に勇気付けられたり。教師にはこの職業でしか味わえないやりがいがある。3週間でほんの少し教師という仕事の尊さを感じられた。私の人生の大きな収穫でした。

介護等体験談

通所介護(高齢者)5日間 特別支援学校2日間

介護体験は教員免許取得のために行うものとなっているが、私は1人の人間として必要なことを学んだと思っている。おそらく教職をとっていなければ、この様な経験をする機会はなかっただろう。7日間という短い期間ではあったが、教職ということに限らずこの先の人生に間違いなくプラスになるものだった。この経験を活かし、自分の人間性を豊かなものにしていこうと思う。この貴重な体験をさせていただいた施設・学校の皆さまに深く感謝したい。

特別養護老人ホーム5日間 特別支援学校2日間

体験を通して自分のこと、自分の家族のことを改めて考えさせられた。老いからくる認知症や老人介護とは自分の家族だけは関係のないような気がしていた。しかし、私にもそしておそらく誰にでも同じような状況は訪れその時どうしなければならないか判断しなければならない時がくるのだ。それは介護する側・介護される側両方とも決して他人事ではない。社会福祉施設というと日常生活とはどこか別のことと感じていた。しかし、私はあまりにも事実を知らなかった。この情報の断絶が、未だに差別・偏見がはびこり、なかなか高齢者や障害者と我々が相容れることが出来ない社会である原因なのではないか。

特別養護施設5日間 特別支援学校2日間

施設職員の方が、私達に「どう、大変だったでしょう?」とおっしゃった。確かに大変だったが、それをいとも簡単にこなす職員の方々が本当にすごいな、と尊敬した。こんな尊敬できる職員の方の助けもあって、私は実習を何事もなく終えることができた。この経験を教育実習、さらにこの先の長い人生に活かして、充実した人生を送れるように心がけたいと思う。