西之表市立種子島中学校と開発した探究教育プログラム「未来とつながる授業」の取り組みが第14回「キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」を受賞

【取組について】
　西之表市立種子島中学校では「未来とつながる授業」において、バックキャスト思考を活用することで、生徒が2050年の種子島と自分の未来について、「今、何をすればよいか」を考える取組を行っています。本学やその他企業等とのオンライン出前授業を通して、2050年に 考えられる種子島の課題について解決策を検討するとともに、SDGsの実践に向けて具体的な取組を行っています。

　芝浦工業大学では、建築学科栗島教授と土木工学科谷田川教授が、サステナビリティサイエンスで生まれた「バックキャスト思考」を柱とし、気候変動などの世界の課題や、種子島という地域の抱える課題、そして自身のキャリアを2050年という「未来」から考える連携授業を行っています。
　種子島中学校との連携は2019年度から始まり、現在に至ります。種子島中学校は、離島という制約がありますが、コロナ禍であることを逆手に取ったオンライン授業で、その制約を見事に克服した事例です。そして、2021年度からは、1〜3年生の3年間かけて計画的に学ぶことができるカリキュラムとして本格的に実施されています。
　
　従来から多く行われているリーダー育成型のトップダウンの地域人材の育成に加えて、リーダーの応援や、地域の内外から地域に関与する人材を育てるボトムアップの教育プログラムとして、全ての人々が学ぶ義務教育の中で進化させていきたいと考えています。