片田寛志さん、三好匠教授が電子情報通信学会 情報通信マネジメント研究会において情報通信マネジメント研究賞を受賞

【受賞者】片田 寛志 さん(システム理工学専攻1年<受賞時>)、三好 匠 教授(電子情報システム学科)
【指導教員】三好 匠 教授(電子情報システム学科)
【学会・大会名(正式名称)】電子情報通信学会 情報通信マネジメント研究会
【賞名】情報通信マネジメント研究賞
【発表題目】真正粘菌の挙動を利用した適応的アドホックルーチング

モバイルアドホックネットワーク(MANET)は、携帯電話などの無線端末のみで構成され、各端末がバケツリレー方式で通信を中継することでLTEといった大手キャリアの通信回線を用いずに近距離以上の通信を可能にする。本研究は、あらゆるモノがインターネットによって繋がるIoTの普及を背景に、今後世界的に需要が高まると予想される高い安定性と転送効率を有する MANETを、進化の過程で洗練された生物の能力を応用して設計することを目的とする。

MANETには、端末の移動や充電切れによって通信が不安定になる問題がある。本研究では、真正粘菌という生物の挙動に着想を得た数理モデルを応用するMANETの経路構築手法を提案した。評価の結果、提案手法は単一の手法でありながら、送信するデータ量と各端末間の帯域幅、各端末の充電残量という、時々刻々と変化する三つの因子に基づき、耐故障性と転送効率を最適化する動的な経路を構築した。

MANETは通信インフラを利用しないため、災害時やイベント会場での一斉通信による大手キャリア回線の圧迫を軽減する効果が期待される。今後は、このようなシーンでの採用を目指し、一般的な経路選択手法を拡張するかたちで、提案手法の実環境での有効性を示す予定である。

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