~「2020年東京オリンピック・パラリンピックを疑似体験。オリンピックの○と×」~

芝浦工業大学芝浦キャンパスで2019年3月1日から3月5日までの5日間、香川大学の学生を本学に招いて東京の地域特性を生かしたPBL(Project Based Learning)を実施。参加者は香川大学から11人、本学から9人。学年学科大学を超えたグループ編成のもと、本学デザイン工学部より「オリンピックをきっかけに何が変えられるか?」という課題が与えられました。オリンピック・パラリンピックに関する講義や東京の象徴的な施設見学(レインボーブリッジや日本科学未来館など)を通じて、それぞれが東京で感じた「意外な発見」から体験デザインを導きだし提案しました。

香川大学とは共に、内閣府「地方と東京圏の大学生対流促進事業」に昨年採択されたことをきっかけに協定を結び、地域の特色を生かした授業や人材交流の実施を始めました。昨年夏には、本学学生が香川大学へ赴き、「県産品のPR活動」などのプロジェクトに参加しています。

歩いて渡ったレインボーブリッジ
浅草寺の仲見世

「意外な発見」をチーム毎に発表

3日間でレインボーブリッジや日本科学未来館といった施設を見学してきた学生たち。それぞれが感じた「意外な発見」を付箋で書きだし、感覚を文字化していきます。おいしかった「カツ丼」という鮮明な記憶をたどると「美術館の展示物に突然カツ丼という異質な展示が出てきたことで、わざわざ近くのカツ丼屋を探して昼食にした」という発表。その体験を分類すると、「自分たちで探し出した」カツ丼だからおいしかったという自ら食べたいものを探し出した行動に対する感動体験を発見する。各5チームがそれぞれの発見から最終発表のテーマを探しだしていきました。

 

「意外な発見」をグループ毎に発表
デザイン工学科蘆澤先生から指導

最終発表「オリンピックをきっかけに何が変えられるか?」

使わなかったアイデアも含めると、満員電車を楽しむ仕掛けとして「満員にならないと冷房が入らない電車」やオリンピック・パラリンピック期間中のゴミ捨てという日常を「捨てたゴミがイベント後にオブジェになる」という仕掛けで楽しい行動に変えるなどたくさんデザインアイデアがでてきました。自分たちが体験した「意外な発見」に着想を得ることで、最終発表の間も感情のこもった笑顔のあるプログラムとなりました。

【対流事業(地方と東京圏の大学生対流促進事業)】
「まち・ひと・しごと創生総合戦略(2017 改訂版)」にて、「地方大学と東京圏の大学の単位互換等により学生が地方圏と東京圏を相互に対流・交流する取り組みを促進する」こととされたことを受け、内閣府において「地方と東京圏の大学生対流促進事業」を実施し、事業に取り組む大学を補助金により支援するもの。

 

参加学生からの感想

芝浦工業大学
デザイン工学部1年 伊藤健さん

5日間香川県の生活を聞いたうえで、東京を歩くことで、東京の特性を考える機会ができました。張り紙や電光掲示板など東京全体が情報にあふれていて、その結果逆に情報に鈍くなっていると感じました。お昼ごはんに行くときも周辺レストラン情報が多すぎて逆に混乱してしまうこともあります。東京オリンピック・パラリンピックに際し、海外と日本で文化環境の違いがあることも当然ですが、日本の中でも東京が特異な環境であることも重要な要素だと感じました。大都市東京で人々にかかるストレスを留意して、観光客が持ち込んでくる異文化や習慣に対して寛容な心を持ってイベントに挑む必要があると思いました。

香川大学
右:経済学部2年 山崎若葉さん
左:経済学部2年 藤原万梨恵さん

山崎さん
はじめは、来年の就職活動を控えて東京で働くのか香川で働くのか考えるためにも、一度観光以外で訪れるのもいいと思い、友人の藤原さんを誘って参加しました。東京と香川の違いに注目しながら滞在するのは楽しかったです。東京の人は嫌そうな顔をして満員電車にのるけれども、わたしたちにしてみればアトラクションのひとつのようなもの。大学間で知らないメンバーで話しあうことで知らない視点を知ることができました。

藤原さん
基本的に好奇心旺盛なので、東京オリンピックをテーマに普段行かないような場所にいけるこのプログラムに誘われたときは、ためらいなく参加を決定しました。実際参加してみると、レインボーブリッジを歩いて渡ることなど観光ではしないようなことばかりで楽しめました。このプログラム参加者は理系が多かったので、文系出身のわたしたちからすれば、住む地域の違いと共に、文系理系の考え方の違いにも驚きがありました。自分と違う視点で見るということをたくさん経験できたと思います。

 

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