江口 晴登さんが化学工学会 第50回秋季大会においてバイオ部会優秀ポスター賞を受賞

【受賞者】江口 晴登さん(応用科学専攻1年)
【指導教員】吉見 靖男 教授(応用化学科)
【学会・大会名(正式名称)】化学工学会 第50回秋季大会
【賞名】バイオ部会優秀ポスター賞
【発表題目】分子インプリント高分子電極を用いたバンコマイシンセンシングに対する血中成分の影響

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対してよく用いられる抗菌剤としてバンコマイシンというものがあるが、この薬を体内に過剰に投与すると腎障害などの副作用を引き起こしてしまい、逆に過小投与した場合は耐性菌を発生させてしまう。そのため、バンコマイシンを投与する際には、常に血中濃度を把握しておく必要がある。しかし、既存のバンコマイシン検出法ではそれが十分に果たせていない。これにより、発展途上国などではバンコマイシンの不適切な投与が相次いで起きており、それによる耐性菌の流行が問題となっている。そこで本研究の目的は、常に血液中のバンコマイシン濃度を確認できるような、ベッドサイドで簡単に測定できるセンサを開発することである。

バンコマイシンに対して特異的に結合する高分子膜をインジウム・スズ酸化物電極に固定することでセンサを作製した。このセンサは全血中でも安定してバンコマイシンを測定することが可能であり、また分子識別能力にも優れている。

開発されたセンサを医療現場で使って頂ければ、バンコマイシンの血中濃度をリアルタイムでチェックできるので、不適切なバンコマイシンの投与を防ぐことができる。また、このセンサは低コストで大量生産できるため発展途上国でも使用でき、世界的な耐性菌蔓延の問題解決の一助になると考えられる。

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