
加藤 優吾 さん(システム理工学専攻2年)が第26回日本過酸化脂質・抗酸化物質学会において若手奨励賞を受賞しました
【受賞者】加藤 優吾 さん(システム理工学専攻2年)
【指導教員】福井 浩二 教授(生命科学科)
【発表題目】トコトリエノールが長期高脂肪食摂取マウスに与える影響について
肥満は糖尿病などの生活習慣病だけでなく、アルツハイマー病などの認知症の危険因子であるという報告が増えている。しかし、肥満と認識機能障害との詳しい関連はいまだ不明である。そこで、本研究では、肥満と脳の酸化障害を介した認識機能の低下とその予防についての検討を行った。
肥満モデルマウスを作成し、認識機能の変化とマウス脳内の酸化関連タンパク質量などを測定した。また、同時に酸化を防ぐ作用をもつビタミンEの一種であるトコトリエノールも与え、効果を検討した。
もし、肥満による脳酸化の亢進が認識機能低下の一因であることが証明されれば、抗肥満を介して医療費の増大など社会的な問題にもなっている認知症発症リスクを軽減できるかもしれない。今後も検討を継続し、肥満と認知症の関連を明らかにしたい。