吉枝 春樹 さん(建設工学専攻1年)が土木学会平成28年度全国大会 第71回年次学術講演会において優秀講演者に選ばれました。

【受賞者】吉枝 春樹 さん(建設工学専攻1年)

【指導教員】岩倉 成志 教授(土木工学科)

【発表題目】移動閉そくシステムによる都市鉄道のさらなる高頻度運転化の検討

【発表内容】
東京などの大都市の鉄道では、いまなおラッシュ時に激しい混雑が発生している路線がある。東京の人口は、長期的には次第に減っていくと考えられるが、混雑が自然に緩和するほどの減少ではないと見られている。混雑が原因となって駅での乗り降りに時間がかかり、さらに輸送力が低下するという悪循環が生じている。
混雑の緩和には輸送力の増強が有効だが、複々線化*や新路線の建設などには莫大なインフラ投資が必要であり、長期的な人口動向を踏まえると実現は容易ではない。

そこで、インフラ投資額を抑えながら輸送力を高める方法として、最新の列車制御システムを活用した運行本数増加の可能性を検証した。
本研究室で開発したシミュレーションシステムにより、列車の動きと列車から乗り降りする乗客の動きの双方を同時に再現して検討を行った。論文投稿時点では効果がはっきりとしていなかったが、講演時までに一定の運転間隔短縮効果があるとの結果を得た。
今後は、急行列車などの優等列車と普通列車の比率や、高頻度に運転を行う時間帯など、ダイヤの最適化に向けた詳細な検討を行いたい。
また、海外には今後も著しい人口増加が見込まれる地域もあることから、そのような地域にも役立てたい。

*複々線化は同じ方向の線路を増やすこと