1月16日から20日まで、デザイン工学科プロダクトデザイン領域の学生とプロのデザイナーによるコラボレーション展示「都市の土嚢問題 芝浦工業大学 + 六人のデザイナー」が、みなとパーク芝浦にて開催されました。大学COC事業の一環として、土嚢(どのう)とともにデザインの可能性を広げる作品展の第3弾である今回は、ゲリラ豪雨などで注目されている「都市の土嚢」とその周辺のデザインがコンセプト。芝浦工大の学生11人と6人のデザイナーがチームを組み、デザイナーによる原案を元にアイデアを出し合い、6つの作品として提案しました。

災害に実感が沸くようにシミュレーション形式で土嚢に親しめる「どのゲー」
100gのミニ土嚢を並べて、実際に「どのゲー」を行う宮前翔一さん

ゲリラ豪雨から模型の家を土嚢で守る疑似体験ができる「どのゲー」を考案したデザイナー・梶本博司さんのチームで製作を行った宮前翔一さん(デザイン工学科3年)。「まず“都市の土嚢”というテーマで、“どのゲー”を思いつく発想力がすごいと思いました。最初は浸水をした場合に受けた被害予想を“大・中・小”としていたのですが、『“床下浸水”や“床上浸水”など、被害の表現を具体的にした方がシミュレーションとしてリアリティが出る』とアドバイスをいただくなど、新たな視点や気付きを得ることができました。今後、プロダクトの提案をする際に活かしたいです」と感想を述べました。

発起人である橋田規子教授(デザイン工学科)は、「プロのデザイナーと一緒に課題へ取り組むことで、学生たちは授業よりもじっくりと一つの作品の試作に挑戦することができました。柔軟な考え方や発想力、プレゼンテーションのテクニックなど、プロの技術を間近で吸収できる良い機会となりました。来年も引き続き行う予定で、もっと多くの来場者が見込める場所での再展示など、新たな展開も考えています」と、今後の展望を語りました。

【作品一覧】

土のう交番
家庭どのう

○土のう交番
デザイナー:浅野泰弘さん 学生:齋藤雅朗さん、高木陸さん(デザイン工学科3年)
土嚢が平時どこに置かれているのか知っている人は少ない。土嚢を収納する土嚢ステーションと交番を結びつけ、より土嚢を身近に感じ、災害時に有効に活用できるようにした。

○家庭どのう
デザイナー:早川貴章さん 学生:伊藤崇真さん、横野弘奈さん(デザイン工学科3年)
使わないときは靴箱に収納できる、吸収ポリマーを用いた薄くて軽い家庭用の土嚢を考案した。刺し子の刺しゅうを施すことで、より剛性を保持する。※実用新案登録済み

ポリ土のう
土のう用ブロック

○ポリ土のう
デザイナー:渋谷哲男さん 学生:小田航さん、渡邉一帆さん(デザイン工学科3年)
低コストで工場での量産ができ、十分な強度もあるポリ袋で土嚢袋を作成する。災害に役立つ情報を袋に記載できるなど自由度が高く、持ち手を付けるなど形状にもさまざまな工夫が可能。

○土のう用ブロック
デザイナー:橋田規子教授(デザイン工学科) 学生:大場淳さん(デザイン工学科3年)、チェ・ジヨンさん(留学生)
経年劣化する土嚢袋は見栄えが良くないため、屋外において土嚢の中身の土砂を器状に形成したブロックを用いて見栄え良く保管する方法を提案した。土でできたブロック自体も砕けば土嚢になる。

DONOPIN3
どのゲー

○DONOPIN 3
デザイナー:八幡純二さん 学生:小場佐彬さん(デザイン工学科3年)
殺風景になりがちな「土嚢のある風景」に表情や役割を与える、ピン状のパーツを考案した。フックとして物をぶら下げたり、日時計としての用途のほか、蓄光素材を使うことで夜の目印としても安心。

○どのゲー
デザイナー:梶本博司さん 学生:宮前翔一さん(デザイン工学科3年)

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