5月11日~13日、豊洲キャンパスにてヨーロッパ、アジア各国のISO/TC209代表(参加47カ国中の10カ国)を迎え、ワーキンググループ(WG)の会議を開催しました。
会議は3日間、朝から晩まで連続して行われ、本学の学生も会議運営のサポートやオブザーバーとして参加し、貴重な経験をしました。

会議参加者(一番左が諏訪教授)
会議参加者(一番左が諏訪教授)

ISO/TC(Technical Committee of International Standard Organization)※はISO国際規格を作成・改定する組織で、TC209では半導体工業や製薬、医療施設など、さまざまな分野のクリーン環境に関する基準を扱っています。
日本の工業規格であるJISも、新しいISO規格が制定されると順次これにしたがって改定が行われます。
今回の会議の運営責任者である諏訪好英教授(機械工学科)は、15年以上TC209に携わっており、現在はこの分野の日本代表として会議に参加しています。

※ISO・・・国際標準化機構。国家間に共通な標準を提供することにより、世界貿易の促進を目指している。
※TC・・・ISOの各分野の規格を決める専門委員会。諏訪教授は公益社団法人日本空気清浄協会に所属しており、TC209でクリーンルームに関する国内の意見を企業や他大学の先生方と協力してまとめ、会議で発言している。

日本からの提案を説明する諏訪教授
日本からの提案を説明する諏訪教授

TC209では、現在14のWGが活動しており、クリーンルーム関連規準ISO14644の各パートについて作成・改定作業を行っています。
今回の会議(WG4:Design, Construction and Start-up)で議論された内容は、各国が持ち帰り、検討した後、次回2016年9月にブラジルのサンパウロで行われる国際会議で継続審議される予定です。

諏訪教授はISO/TCに関して「皆同じ分野で活躍している第一線の技術者ばかりのため、各個人とは仲間意識をもって交流できています。一方で、実際に規格を審議する現場は、各国の利害が交錯する外交の場でもあります。ISO/TC209の構成メンバーは多くがヨーロッパ各国なので、その意見が押し通されて我が国の事情に見合わない規格ができてしまうと、国益に関わる可能性も考えられます。必要な場合には、日本からの意見を強く主張することもあります」と語っていました。