南 一誠教授(建築学科)が都市住宅学会賞(2016年著作賞)を受賞しました。

【受賞者】南 一誠 教授(建築学科)

【賞名】2016年都市住宅学会賞著作賞

【受賞著作】 時と共に変化する建築 使い続ける技術と文化

【選考理由】
人口減少社会時代における都市の継承と再編の課題に対して、まちづくりや建築物の在り方を体系的に理解することが求められている。
本書では、建築の長寿命化を明確に主張しオープンビルディングの理論をベースに、国内外の豊富な具体的な事例を紹介、その手法を体系化することによって、実務者はもとより初学者にもその具体的な方法を理解させるとともに、使い続ける技術と文化を実現するための着実な建築社会システムの再構築にも言及している。都市住宅学上、高い啓蒙性とともに今後求められる政策課題を明らかにしている。

【受賞の言葉】
本書は筆者がこの10年ほどの間に執筆した論文のうち、建築や住宅のストック活用に関連するものを中心にまとめたものである。居住者の要求や地域のニーズに合わせて既存の建築ストックを戦略的にマネジメントすることにより、社会全体として建築資産を効果的に活用する理念と手法を述べている。建築は、時には100年以上の長い期間に渡って多くの人に使用され、都市の中に存在し続ける使命を担っている。所有者や設計者の思いだけではなく、その時代の社会が求めるものを受け止め、柔軟に対応していかなければならない。
都市を構成する建築は人々の記憶となり、心のよりどころとなるものである。良き建物が、「時と共に変化」しながら継承されていくことは、日本の都市や住まいが日本らしさを残しながら、魅力を持ち続けるためにも欠かせない。
本書はこれからの成熟社会の中で、建築の仕事に携わっていく若い人たちに向けてのメッセージである。