4月4日と8日に、機械機能工学科で「平成27年度 澤田東一記念賞」の贈賞式が行われました。
この賞は、機械機能工学科の教員であった澤田東一名誉教授の寄付により創設され、授業を通じて、1年生が機能拡張ロボット競技会、2年生はライントレースロボット、3年生はスターリングエンジンの製作を行った中で優秀だった学生に贈られるものです。

4月4日は、新2年生の「学科ガイダンス」で贈賞式が行われました。
機械機能工学科では、1年生に入学してすぐに高杖セミナーハウスにてボクサーロボットのキットを1人1台組み立てます。このボクサーロボットは2年生の実験でマイコンボードを製作して搭載し、学生は組み込みシステム開発まで経験します。

今回、1年前期の機械機能工学入門の数回分の講義では、考えたアイデアを限られた予算・時間で実現する考え方や、作業を効率化するドキュメンテーション手法を実践しながら、自由なアイデアでボクサーロボットの機能を拡張し、地域連携・生涯学習センターが開催しているロボットセミナーに準じた競技会を行いました。

長澤純人准教授は「アームの機構を工夫して攻撃的にする、足まわりのカバーを追加して防御性能を高める、あっと驚くギミックを隠し持つ、競技と全く関係ない電飾やサウンドに凝るものと、その機能拡張のコンセプトはグループによって様々でした。これは、必ずしも競技に勝つことのみを目標としなくてもよいからです。競技の勝敗だけでなく、会場アンケートによって、 優れたコンセプト・技術力・デザインの3項目で評価されました」と、取り組みについて述べました。

機能拡張に関して制限がない「アドバンストクラス」の優勝チーム、地域連携・生涯学習センターと同じ機体レギュレーションを適用する「ノーマルクラス」の優勝チーム、「会場アンケート」で最優秀だったチームの3チーム計11名が受賞となりました。

アドバンストクラス 優勝チーム 岩切拓海さん、稗田太一さん、石川拓実さん、金子智紘さん、中河凌さん
アドバンストクラス 優勝チーム
岩切拓海さん
稗田太一さん
石川拓実さん
金子智紘さん
中河凌さん
ノーマルクラス 優勝チーム 片桐碧さん、井上皓太さん、中山駿さん
ノーマルクラス 優勝チーム
片桐碧さん
井上皓太さん
中山駿さん
会場アンケート最優秀チーム 秋山綾佑さん、入倉弘明さん、浅村和人さん
会場アンケート最優秀チーム
秋山綾佑さん
入倉弘明さん
浅村和人さん

また、4月8日には新3年生の「学科ガイダンス」でも贈賞式が行われました。
機械機能工学科では、2年生前期の「機械機能工学実験1」で、ボクサーロボットを標準的な構成に戻し、PICマイコンボードを製作して搭載します。
マイコンボードの部品は、うまく動作したときの嬉しさを大事にしてもらいたいとの思いから、すべて手作業ではんだづけを行います。

さらに、2年後期の「機械機能工学実験2」では、前期にマイコンボードを搭載したボクサーロボットを使い、プログラミングの制御演習を行います。
光センサを3個搭載し、これらのセンサで床の黒い線を認識して追跡するライントレースロボットで、各班でプログラムを調整してタイムトライアルを行います。

長澤純人准教授は「ライントレースロボットは制御演習の教材としてはポピュラーな題材ですが、脚移動のロボットでライントレースを行うのは面白い試みです。車輪移動ロボットと異なり、脚の状態によって光センサと床の距離や角度が常に変化しますので、光センサの検出値は時々刻々と変化します。また、脚移動では左右の脚の位相関係によっては、ロボットがハンチングを起こして前に進まなくなります。これらの状況下で床の黒い線を確実に検出し、追跡しなくてはなりません。これらの難しい問題をソフトウェアでどのように解決するかが見所です」と、取り組みの特色について述べました。

今回のライントレース実験では、実験12班の以下の9名が最も優秀な成績を収め、澤田東一記念賞を受賞しました。
清水翔さん
高橋那緒さん
月脚幸太朗さん
中村祥貴さん
廣瀬大紀さん
南之園彩斗さん
山口渓さん
湯浅力斗さん
工藤宏太さん