10月10日、豊洲キャンパスにて、芝浦工大COC事業※の中間報告会「地域共創シンポジウム~大学とまちづくり・ものづくり~」が開催されました。COC事業の進捗状況やプロジェクト活動の報告、連携自治体代表による講演とパネルディスカッションの二部構成で行われ、約180人が参加しました。

2013年から始まったCOC事業の中間年度に当たる今回のシンポジウムでは、今までの取り組みを振り返り、地域連携の進め方、「まちづくり」「ものづくり」を通した「ひとづくり」への取り組み方針や展開について、参加者と共に考える機会となりました。

※「大学COC事業」とは

「大学COC事業」とは、大学が自治体と連携し、地域を意識した教育・研究・社会貢献を進めることで、地域の問題解決につながるさまざまな人材や情報・技術が大学に集まり、大学が地域コミュニティの中心になっていくことを目指した、文部科学省の事業です。
芝浦工業大学は、平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択され、現在19のプロジェクトが進行しています。

取り組んでいる事業の背景

芝浦工業大学がキャンパスを構える地域において、東京ベイエリア(豊洲・芝浦キャンパス)では2020年オリンピック・パラリンピックも見据えた人口や産業の急速な変化への対応が求められる、また、埼玉エリア(大宮キャンパス)では北関東の玄関口としての拠点性と首都圏郊外としての居住・産業のあり方が求められる、といった課題が挙げられます。

より地域と一体となった大学、より地域に貢献できる人材育成の実現に向け、芝浦工業大学の強みを活かし、「まちづくり」と「ものづくり」の両面から取り組みを進めています。

シンポジウムの様子

村上雅人学長の開会挨拶(第一部 COC紹介セッション)
村上雅人学長の開会挨拶(第一部 COC紹介セッション)

冒頭の村上雅人学長による開会挨拶では、大学は地域と共に発展すべきという持論のもと、以下の方向性を示しました。

1.地に足を着けたグローバル推進の中で、芝浦工業大学の研究力を上げていく
2.「まちづくり」「ものづくり」の究極は人材育成であり、大学の一番の使命は人を育てることである

その方向性のもと、COC事業の目的として、地域と共に有為な人材を育てていくことを改めて再確認しました。

その後、芝浦工業大学の各教員より本学COC事業全体の紹介、具体的な活動紹介を4件行いました。


山﨑孝明江東区長による連携自治体代表講演(第二部 まちづくり・ものづくり交流セッション)
山﨑孝明江東区長による連携自治体代表講演(第二部 まちづくり・ものづくり交流セッション)

第二部は、山﨑孝明江東区長による連携自治体代表講演から始まりました。
まちの歴史を振り返ったうえで、近年の取り組みと、芝浦工大に期待することが順に話されました。

(まちの歴史)
豊洲は、大正末期に埋め立てられ、ものづくり・工場のまちとして始まった後、工場移転に伴う開発型のまちづくりとして、都営住宅や公営団地ができ、現在は高層マンションが建ち並ぶ、最も住みたい人の多いまちへと変わった。

(近年の取り組み)
江東区として、シビックセンターの開設、昭和大学豊洲病院の誘致、「江東ブランド」の立ち上げなどに取り組んでいる。また、2020年のオリンピックでは、27競技中8競技が江東区で開催される。

(芝浦工大に期待すること)
2009年に包括連携協定を締結しており、豊洲地区運河ルネサンス協議会と連携した船カフェやイベントの実施、豊洲キャンパスを開放して行った盆踊りなど、大学と地域が手を繋ぐ取り組みを実践している。また、芝浦工業大学中学高等学校も移転してくる。地域産業との連携、オリンピック・パラリンピックでのおもてなしなどをきっかけに、学生の新しい感性やアイデアを出してもらいながら、江東区のまちづくり・ものづくりをよくしていってもらいたい。


パネルディスカッションの様子(第二部 まちづくり・ものづくり交流セッション)
パネルディスカッションの様子(第二部 まちづくり・ものづくり交流セッション)

パネルディスカッションでは、「運河を活用したまちづくり」、「大学と企業のものづくり」にかかわる連携先関係者、芝浦工大教員および学生がパネリストとして登壇し、以下のような視点から議論しました。

1.まちづくり・ものづくりを通した、ひとづくり
学生が地域の「現場」に入り込み、責任を持って活動することで、学生の学習意欲やコミュニケーション能力が高まる。地域の人も学生の提案や活動に刺激を受けて活動が活性化する。

2.まちづくり・ものづくりの連携・融合
日本の、特に住宅と工場が混合した地域において、まちづくりはものづくりと切り離せない関係にある。まちづくり・ものづくりが融合して地域の課題を解決するシステム・サービスをつくっていくことが必要である。


ポスターセッション交流会の様子
ポスターセッション交流会の様子

ポスターセッション交流会では、学生や教職員が全19のCOCプロジェクトについて、説明や実演を行いました。

学外の参加者からは、「他地域の取り組みが参考になった」、「学生が熱心に説明してくれた」といった意見があり、学内の参加者からも「地域の人とつながる機会となった」、「さまざまなプロジェクトに興味を持ってもらえた」などの声が上がりました。


芝浦工業大学のCOC事業は、今年度が事業中間年度に当たります。事業の後半に向けて、また、事業後の持続的な取り組み継続もふまえながら、大学としての教育カリキュラム改革、地域の多様な関係者との連携強化を進めていきます。

お問い合わせ先

芝浦工業大学
研究推進室

〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5(豊洲キャンパス 研究棟3階)
TEL:03-5859-7180/FAX:03-5859-7181
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