2015年4月2日、東京国際フォーラム(ホールA)にて2015年度芝浦工業大学入学式が執り行われました。
都内の桜も満開となり、新たな出会いにふさわしい天気の中、希望に満ちた表情の新入生で、会場は埋め尽くされました。

村上雅人学長は告辞のなかで、
「ぜひ、世界に仲間をつくってください。その第一歩が、コミュニケーションです。このとき、大切なのは、自分の考えを相手にわかりやすく伝えるということです。流暢な英語が話せなくとも大丈夫です。数学も、物理も化学も理系の世界は、もともと世界の共通言語からできているからです。
それでも、英語はやはり大切です。英語ができるようになれば、あなたの世界は大きく広がりますし、世界中に友達をつくることができるからです。世界に心の通う仲間がいる。考えただけで、わくわくしませんか。」

と話し、これからの勉強とグローバルビジョンについて語りました。

続く、五十嵐久也理事長の式辞では
「本学を卒業したらどの道に進むのか、今から出来るだけ早くはっきりした意思を明確に持つことです。専門として学ぶ学部学科は選択しました。しかし、その先の進路は数多く複雑です。企業に進むのか、研究者になるのか、海外を展望するのか、全て自分で決めなければなりません。要するに今日から自分の具体的進路の模索を始めなければなりません。家庭環境やご両親の期待などが織り交ざった中で早く進路の糸口を見つけ出すことです。」
と語りました。

その後、来賓祝辞として早坂潔後援会長、鈴見健夫校友会長の挨拶がありました。

休憩をはさみ"芝浦工業大学校友会Presents 東京フィルハーモニー交響楽団コンサート"が行われ、新入生たちは、有名な曲の演奏・独唱に聞き入り、終演後の会場は万雷の拍手に包まれました。

【曲目】

  • 芝浦工業大学校歌(バリトン独唱)
  • ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」ハ短調
  • シューベルト:アヴェ・マリア(バリトン独唱)
  • エルガー:交響曲「威風堂々」第1番
  • 芝浦工業大学校歌(参加者全員)
東京フィルハーモニー交響楽団によるコンサート
東京フィルハーモニー交響楽団によるコンサート
村上雅人学長
村上雅人学長
五十嵐久也理事長
五十嵐久也理事長
指揮者:角田鋼亮氏/バリトン:萩原潤氏
指揮者:角田鋼亮氏/バリトン:萩原潤氏

告辞 - 芝浦工業大学 学長 村上雅人

学長の村上雅人です。みなさん、入学おめでとうございます。

「ようこそ芝浦工大へ」心から歓迎したいと思います。

また、みなさんを支えてこられたご家族にも、心よりお祝いの言葉を贈りたいと思います。

みなさんは大学への入学にあたって、希望にあふれる一方、少なからず不安も抱いていると思います。新しい世界に入るとき、どんな人も期待と不安の両方を感じるものなのです。

実は、多くの人間が、人生に迷い、不安を抱え、それを克服しようと日々努力しているのです。それを忘れないでください。そして、多くの人は悩みを抱えながらも、希望を失わず、前に進む努力をしています。
私は、人生において大切なことは、大を為すことよりも、常に前向きに生きるという姿勢と考えています。その積み重ねが豊かな人生へとつながるからです。
皆さんが意気に感ずれば、この大学で過ごす時間は、とても充実したものになるはずです。そして、この大学に入学したことを誇りに思ってくれるはずです。

実は、みなさんは本学の歴史的な年に入学されたのです。昨年9月、本学は、文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業に採択されました。私立の理工系大学で唯一の採択です。大変、名誉なことではありますが、一方で、日本の理工系大学の未来像を示すという大きな使命が課せられたものと身の引き締まる思いでおります。

それでは、スーパーグローバル大学の進むべき道とはなんでしょうか。

まず、世界の大学では、教育を大切にしようという改革が進んでいます。その視点は「大学が何を教えたか」”what is taught”ではなく、大学の教育によって「学生が何を学んだか」"what is learned” すなわち学修成果 (learning outcomes)を重要視するというものです。そして、学修成果を常に定量的に測定しながら、不断の教育改革に活かす。これが重要となります。
つぎに、研究力の強化も大切です。教育と研究は表裏一体であります。教育者である教員は、研究によって日々研鑽を積み、自らを磨かねばなりません。さらに、世界の理工系大学では、最先端研究の場で学生を鍛えることが常識となっています。

最後に、多様性の受容、diversity and inclusionです。多様性diversityとは、性別や、国籍、人種、思考方法など、ひととしての外面および内面的な違いのことです。ひとは、多様な環境のなかで多くのことを学びます。男女協働参画推進はもちろんのこと、教育と研究は、多様性のなかで輝きを増すということを念頭に、世界に開かれた大学を目指す必要があります。
学問に国境はありません。世界の大学では、日本、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど多くの国のひとが集うというのが常識です。そのなかで、教育と研究が行われて、はじめてグローバル社会で活躍できる人材を育成できるのです。これからの理工学人材は世界を相手にする必要があります。

このグローバル化の推進のためには、教員と職員と学生が、協働して前進することが大切です。ここで、重要なのは、大学の中心に位置するのは学生の皆さんであるという認識です。それは、大学のいちばんの使命は「ひとを育てる」ということであり、皆さんの成長こそが、大学のレゾンデートルであるからです。
そのためには、経験を積むことも重要です。The experience is the best teacher.経験は最良の教師なのです。わたしは、高校時代に1年間、アメリカに留学しました。そのおかげで、海外に多くの友人を得ました。それは、大変楽しく頼もしいことでもあり、いまの教育研究の大きな糧になっています。

いま、大学では、すべての学生が海外経験をすることを目標としています。そして、そのための海外プログラムを用意しています。皆さんの先輩も、海外を経験して、大きく育って帰ってきています。
みなさんも、ぜひ、世界に仲間をつくってください。その第一歩が、コミュニケーションです。このとき、大切なのは、自分の考えを相手にわかりやすく伝えるということです。流暢な英語が話せなくとも大丈夫です。数学も、物理も化学も理系の世界は、もともと世界の共通言語からできているからです。

それでも、英語はやはり大切です。英語ができるようになれば、あなたの世界は大きく広がりますし、世界中に友達をつくることができるからです。世界に心の通う仲間が居る。考えただけで、わくわくしませんか。
最後にスーパーグローバル大学の学長として英語でメッセージを送りたいと思います。

Congratulations on your entrance to Shibaura Institute of Technology. I am extremely delighted to welcome talented individuals. Through your student life, you will realize your great potential and undertake many bold challenges on the path towards a bright future.
SIT prides in 88 years of excellence and expertise. Over the years, it has been our goal to pave ways to foster human resources with the spirit to “create” and contribute to society, and promote technological innovation and global sustainability.
We, the faculty and staff, promise to all our new students to provide you with a university experience which leaves you thinking, “I’m glad I have studied at SIT.” We make this promise to you and make every effort so that these next years for you at SIT are prosperous and successful.

皆さん、勇気と意思をもってスーパーグローバル大学を目指して、一緒に、前進しようではありませんか。このことを宣言しまして、学長の告辞といたします。

式辞 - 学校法人芝浦工業大学 理事長 五十嵐久也

学校法人芝浦工業大学理事長の五十嵐久也です。

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
また、ご両親、保護者の皆様には心よりお祝い申し上げます。

さて、入学式にあたりまして一言お祝いを申し上げます。
本日、本学の学生となった皆さん、今までの受験勉強や進学についての悩みや苦労から解放され、晴れやかな気持ちで今日を迎えたことと思います。
また一方においては、今後の進路などで未だに悩んでいる方もいることと思います。
しかし、どうかこれからの人生は迷うことなく芝浦工業大学によって開かれ築いていくということを信じて大学生活のスタートを切ってもらいたいと思います。

本学は本年、創立88周年を迎えます。12年後の2027年には創立100周年を迎えることになります。
本学は、創立者 有元史郎が1927年に東京大森の地に開設した東京高等工商学校です。
史郎は、東京高等工商学校設立にあたり、
「実業界の中堅たるべき技術者の社員を養成し 併せて徳性の涵養に努むるを以て目的とす。」
を学則の第一条に掲げました。
資源の乏しい日本が、今後世界を相手に発展していくためには、科学技術立国たる日本を創らなければならない。その為には実学教育による技術者育成を行う学校が必要であると考えた訳です。
1949年には学制改革により新制芝浦工業大学となりました。
そして今日に至るまで幾多の変遷と歴史を刻んできましたが、現在は中学校高等学校を合わせて一万名を超える学生、生徒が学んでいます。

有元史郎の建学の精神は脈々と引き継がれ、
「世界に学び、世界に貢献する技術者の育成」
を旨とする本学の実学教育を教職員一丸となり一貫して進めています。
その結果、堅実に仕事が出来ると高い評価を受け、我が国の技術、工業の発展に大きく貢献してきました。

その伝統が引き継がれ、高い就職実績へとつながり、
「理工系を目指すなら芝浦工大」
「理工系学生採用なら芝浦工大」
と社会的な注目を集める大学へと成長してきています。

また、本学ではグローバル化を強力に推進しています。
昨年はスーパーグローバル創成支援事業に採択され日本の国際化を担う大学として大きな期待と責任を背負っています。
東南アジア各国を始め、ブラジルやトルコ、ポーランドなど世界との関係も深まっています。
今後ますます海外からの留学生が増えてきます。
留学生の増加は他の文化の理解につながり、そこから多様性や相互理解へと繋がっていきます。
学生時代にこれらのことを経験できることは必ずみなさんの将来に役立つことでしょう。
みなさん自身も語学力を鍛え、体力を鍛え、グローバル社会で生き抜く基礎をこの大学生活の中で固める決意をして欲しい。

また、本学に入学したことが就職やみなさんの将来を保証しているものではありません。
これから始まる大学での生活の中で、自ら人間力を高め、学友と共に切磋琢磨しながら知識や技術をどん欲に吸収してください。
遠慮をせずに、何事にもチャレンジをし、大いに大学を活用してもらいたいと思います。
また、教職員一同が日々改善や改革を進めており、みなさんが卒業時に「芝浦工業大学に通って本当に良かった。」と実感できるでしょう。

最後に、みなさんが今後一番考えるべきことをお話しします。
それは本学を卒業したらどの道に進むのか、今から出来るだけ早くはっきりした意思を明確に持つことです。
専門として学ぶ学部学科は選択しました。
しかし、その先の進路は数多く複雑です。
企業に進むのか、研究者になるのか、海外を展望するのか、全て自分で決めなければなりません。
要するに今日から自分の具体的進路の模索を始めなければなりません。
家庭環境やご両親の期待などが織り交ざった中で早く進路の糸口を見つけ出すことです。
自分の一生の問題であります。先生の指導を受け意見を伺うことは重要です。しかしながら、決めるのは自分自身です。

自分自身の力で前に進んでいくことの重要性を認識し、本学においてぜひその力を身に着けてもらいたいと思います。

結びに、本日より、みなさんが充実した大学生活を自らの手で切り開いてもらうことを心より祈念しまして、私の式辞といたします。

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