音態(おとざま)の調律 -騒音社会における住空間の再編-

木俣洋子さん
木俣洋子さん

2015年3月9日、全国の大学・短大・高専・専門学校で建築やインテリア・プロダクトなどを学んだ女子学生の卒業設計・制作のNo.1を決定する審査会「デザイン女子NO.1決定戦2015 IN NAGOYA」にて、木俣洋子さん(2015年3月建築学科卒業)が99点の作品から「デザイン女子NO.1」に選ばれた。

木俣さんは、騒音と共存しながら生きる現代人のための住環境を提案した。
騒音問題が叫ばれている中で特に問題となるのが集合住宅の問題。音に過剰に敏感な現代人は、遮音によって個の世界を築いてきたが、結果的に孤独を生み出すこととなる。

団地に一人で住む祖母の「人の声や物音を聞くと安心する」という一言をヒントに、「安心して暮らしていける住環境とはどのようなものか」と考え、作品の設計に取り組んだ。
その結果、音態(おとざま)を調律することで、見えない気配が人を繋いでいくようなキッカケを生み出すような作品になったという。

「このような光栄な賞を頂き、指導教員の原田先生をはじめサポートして下さった先輩や後輩、同期に感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ不十分な部分もある提案であるため、今後もこの研究を続けていきたいと思います」と受賞のよろこびと今後の意気込みを話した。

 <指導教員:原田真宏 准教授(建築学科)>

作品の紹介

敷地北側 -大通りからの車の音や市電の音を拡散させる-
敷地北側 -大通りからの車の音や市電の音を拡散させる-
全体像
全体像
細部 -音と人の動線が複雑に入り組む-
細部 -音と人の動線が複雑に入り組む-