1月21日、大宮キャンパスで産学・地域連携PBLの発表会が開催され、半年間の授業の中で、学生がチームで取り組んできた成果の発表会が行われました。
地域や企業からの課題に対し、学生たちがアイデアを自ら考え解決に向けて企画・設計・プロトタイプの製作まで行いました。(●は連携した地域・企業名) 

2014年度実施したプロジェクト

●さいたま市
・コミュニティサイクルの利用者向上のための施策

さいたま市が運営しているコミュニティサイクルの利用者アップを目指す取り組みとして、利用者の利便性を高めるため、新たな駐輪ポートの提案を行った。決まった場所の固定型ポートではなく、簡易なポートによってローコストに駐輪場所を設置して自由に気軽に使ってもらうことができるシステムを構築した。企画からプロトタイプの製作および実証実験を行い、課題やリスクの洗い出しまでを行った

●さいたま市・石川県珠洲市
・中規模農業管理支援のシステムの開発

中規模の農業を営む事業者を支援する目的で、気象データや出荷データ、栽培データなどを参照しながら、栽培記録を蓄積し、卸売や種販売業者との情報共有が可能となる新たな生産システムの開発を試みた。これにより、生産から販売までの一貫した流れを構築でき、効率の良い仕組みを構築する提案となった

●NTTデータ
・自動車データを生かした新しいサービスの提案

NTTデータ(株)と、自動車の情報を利用したシステム・サービスの開発という課題に対し、若年層が自動車で出かけたくなるようなシステム作りを目指した。
そこで、旅行をより楽しくさせるために、一緒に旅行に行くグループや個人の出会いを創出するアプリケーションの企画を立案し、運転動作の情報から性格を判断して気の合う仲間などをマッチングさせる仕組みの構築・提案を行った

●川口市
・川口市の技術と連携した新しい車いすの製作

鋳物のまちとして栄えた川口市の伝統の技術を生かした製品の開発を目指し、学生のアイデアを加えて新しい車いすの開発を企画。学生たちは、尺取り虫の動きを参考にして段差を乗り越えやすい車輪の機構を考案した。設計を行い、実際に車いすに実装したプロトタイプを製作した

 

発表会に参加した清水 勇人さいたま市長は、「まだ粗削りな部分もがあり課題も残るが、学生らしい、そして工業大学らしいアイデアはすばらしい」と評価した。その他自治体や企業からも、この短い期間でよくまとめたという評価があった一方、課題の指摘も多くあり、今後もブラッシュアップして実現できるようにしてほしいとの声もありました。
参加した学生からは「プロジェクトをまとめていくことの大変さが理解でき、設計だけでなく、企業などと打ち合わせを重ねながら実際にものを作った経験はとても勉強になった」「成果を挙げたことで社会に出て行く自信ができ、これから行う就職活動に大きなアピールになる」との感想が聞かれました。

学生時代に、どうすれば地域社会に貢献できるか、ビジネスになるか、ということについて考え、アイデアと技術を組み合わせて企画を立案し、プロトタイプをつくって実際に提案までを行う経験は貴重で、実社会において必ず必要な力になります。「社会に学び社会に貢献する技術者の育成」という建学の精神を体現するものとして、実践的な技術者を育成する芝浦工業大学らしい取り組みとなりました。