有機無機ハイブリッド樹脂と超薄板ガラスを用いたフレキシブル基板及び軸配位子導入可溶化Coフタロシアニン錯体による簡易カラーフィルタ形成法

川田さんはフレキシブルディスプレイの実用化を目指し、高い柔軟性、ガスバリア性、透明性を有する基板を作製。この上に色素を塗布インクジェット法で塗布することで、液晶ディスプレイの発色を担う材料であるフレキシブルなカラーフィルタを開発することを研究の目的とした。

本研究では高いガスバリア性を有するが、脆い超薄板ガラスを有機フィルムで挟み込み、新規に合成した有機無機ハイブリッド接着樹脂で接合した。この複合化によって高いフレキシブル性、ガスバリア性を両立した基板を作製した。また、この基板上に可溶化Coフタロシアニン顔料を塗布することで、フレキシブルディスプレイ用カラーフィルタを模した着色薄膜を作製した。

今回受賞に至ったと考えられるポイントについて川田さんは「作製したサンプルを見せながら説明したことや、学術的な話よりも実際の製品に求められる要求特性をクリアしている点に重きを置き説明をおこなったことを評価していただけたのだと思います」と話した。

<指導教員:大石 知司教授(応用化学学科)>