感性価値としての『かわいい』

大倉典子教授

従来のものつくりの価値観である性能・信頼性・価格に加え、感性を第4の価値として認識しようという国の取組みが開始された。大倉教授は研究で、この人工物の感性価値としての「かわいい」に着目し、「かわいい」感と人工物の物理属性との関係を明らかにした。

これまで人工物の形、色、大きさ、見た目の質感、触感などから生じる「かわいい」感について、系統的に解析する研究を行ってきた大倉教授は「見た目の質感と触感の結果が一致し、またそれが性別や年代に依存しなかったことは、かわいい質感を持つ魅力的な工業製品を製造する上で役に立ち、かつ好都合な結果です」という。

審査では感性価値(特に、かわいさ)について、世代比較や国際比較が可能となり、将来の展開も大いに期待できる点が非常に高く評価された。