リバウンドハンマーによるコンクリート強度の推定

和久田 裕樹さん

近年、コンクリート構造物の強度診断において構造物を損傷することなく調査する必要性が高まっている。これは、非破壊試験装置であるリバウンドハンマーを用いて強度調査を行うことで解決できるとして、和久田さんは、この非破壊試験により強度推定式を作成した。

実験では、コンクリートの圧縮強度の推定を行った。コンクリート供試体の強度領域、養生、材齢などの違いからの影響を整理し強度推定式を検討した。多様多種の強度推定式を作成し、検討を重ね、より実務的に利用可能な式の選出を可能にした。

実験では、新型及び従来型のリバウンドハンマーを用いて非破壊試験を行った。強度推定式の提案数は、従来型のリバウンドハンマーに比べ、新型のリバウンドハンマーは僅かである。

新たに開発された新型のリバウンドハンマーは多数の利点があるにもかかわらず現状ではあまり普及されていない。しかし、実験で新型ハンマーでは、圧縮強度150N/mm2程度(一般的なコンクリート圧縮強度は20~40N/mm2程度)までの超高強度領域まで安定した高い精度で強度の推定が可能であるといった結果が得られた。「以上の結果が受賞に至った一つであると考えます。今回の卒業実験によりリバウンドハンマーの適正化の促進に資すれば幸いです。」(和久田さん)

<指導教員:本橋 健司 教授(建築工学科)>