デザイン工学部デザイン工学科の学生が、江東区の伝統工芸職人とコラボレーションし、江戸切子、桶といった江戸の伝統工芸の技を用いて、現代のライフスタイルにマッチした新製品をデザインしました。これは、江東区の「伝統工芸のリ・デザイン事業」の一環で、江東区にある大学として、産学連携により区内の地場産業の活性化に寄与するべく、取り組んだものです。

■背景
江東区には、歴史の中で育まれた数多くの伝統工芸・伝統技術が残っています。
しかしながら、後継者不足問題などの影響で事業者が減少しているという状況があります。
そこで、江東区「伝統工芸のリ・デザイン事業」は、この技術を保存していくだけではなく、区内伝統工芸職人の技と学生の柔軟なアイデア・デザインで現代のライフスタイルにマッチした新商品を開発し、地場産業の活性化を図ることを目的として実施しています。

■伝統の技術と学生の感性をマッチング
2013年度、芝浦工業大学では、デザイン工学科プロダクトデザイン領域の学生6人(3年生、当時2年生)がこの事業に参加し、橋田規子教授の指導のもと、伝統的な木桶と、ガラス細工の江戸切子を用いた製品の開発に取り組みました。
8月に職人の工房を見学するところから始まり、学生は新製品のデザインスケッチを行いました。

その後、職人と打ち合わせを重ね、新規性のあるデザインと伝統的な製作手法との調整を図りながら商品の形を決めていきました。

伝統工芸職人にとっては、学生の柔軟な発想によって新しい製品の開発ができ、地場産業の活性化につながる成果となり、学生にとっては、製法などの制限がある中でいかに新しい製品をデザインするかを体験する実践的な学びの機会となりました。
今後江東区では、できあがった製品を各種展示会に出展するなど、新たな販路開拓につなげていく予定です。
芝浦工業大学としても、引き続き江東区内にある大学として地域産業と連携し、地域の活性化に寄与していきます。

【江戸切子×雛人形】普段はグラスとして使用し、さかさまにすると切子雛に。子どもの頃に飾った雛を、成人後にグラスとして使って親子でお酒を飲むというストーリーを描きました
【江戸切子×雛人形】普段はグラスとして使用し、さかさまにすると切子雛に。子どもの頃に飾った雛を、成人後にグラスとして使って親子でお酒を飲むというストーリーを描きました
【江戸切子×ジュエリーケース】もとはバターケースだったものに、幸せの象徴であるクローバーのデザインを入れてジュエリーケースとして生まれ変わらせました
【江戸切子×ジュエリーケース】もとはバターケースだったものに、幸せの象徴であるクローバーのデザインを入れてジュエリーケースとして生まれ変わらせました
【木桶×時計】経年の味が出るヒノキの木桶。共に時を刻むものとして、愛着や風合いが増していくデザインを施しました
【木桶×時計】経年の味が出るヒノキの木桶。共に時を刻むものとして、愛着や風合いが増していくデザインを施しました
水場で使う桶を、日常の生活のインテリアとして使うため、ティッシュケースに。ティッシュにもヒノキのいい香りがつきます
水場で使う桶を、日常の生活のインテリアとして使うため、ティッシュケースに。ティッシュにもヒノキのいい香りがつきます
指導にあたった橋田規子教授(写真中央)と取り組んだメンバーの学生たち
指導にあたった橋田規子教授(写真中央)と取り組んだメンバーの学生たち

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企画広報課

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