さらなるグローバル化を推進
はじめに
グローバル推進部門は文部科学省採択のグローバル人材育成推進事業(Global Human Resource Development)の推進を中核として、全学のグローバル化を推進している。この事業をGo Global Japanとの愛称で文部科学省が呼んでいることから、文部科学省プロジェクトを指す愛称として「Go Global SIT」を使用する。
2013年度までの活動
2012年秋から2013年度末までの活動の結果、海外渡航者数の増大、英語による講義実施数の増大、問題解決型学習(PBL)の普及が挙げられる。たとえば表1に2014年2、3月に海外渡航学生が参加したプログラムを示す。夏期・春期に英語研修、PBL研修、研究室配属研修、そしてインターンシップなどのプログラムが多様に準備されているので、学生たちは国と内容を勘案してプログラムを選択することができる。結果、渡航者数は驚異的に増大している。このように、海外渡航学生数が増えた背景には、日本学生支援機構(JASSO)による競争的資金による経費支援がある。成績評価値が一定以上の学生には欧米で月8万円、東南アジアでは月7万円支援される。この成績評価を満足できない場合でも、芝浦工業大学独自の制度が2013年よりスタートし、本学が支援している。
期間 | プログラム名 | 学生数 |
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2月5日-3月11日 | UCI語学留学 | 72 |
2月9日-2月21日 | ポーランド(AGH)研修 | 5 |
2月10日-2月22日 | タイ(KMUTT)工学英語研修 | 25 |
2月13日-2月23日 | タイ(KMUTT)gPBL研修 | 27 |
2月16日-2月27日 | ヨーロッパ(EPFL、ラクイラ)研修 | 9 |
2月17日-2月28日 | 韓国(忠南大学)研修 | 2 |
2月23日-3月10日 | マレーシア(UTM)工学英語研修 | 29 |
2月23日-3月9日 | インド(ANNA)工学研究研修 | 26 |
2月23日-3月8日 | 台湾(台湾科技大学)工学研究研修 | 2 |
3月1日-3月12日 | ベトナム(ハノイ工科大学)gPBL研修 | 4 |
3月14日-3月24日 | ベトナム(ハノイ工科大学)gPBL研修 | 13 |
2014年度の活動計画
2014年度は過去1年半の活動をより充実させると共に、主に工学部中心で実施してきたグローバル化のさまざまな試みを大学全体に広げる計画を立てている。特に、海外提携大学との問題解決型学習(PBL)の企画・推進、工学教育の国際化として英語による講義の普及を展開する。学生が在学中に複数回TOEICとPROGを受験することは既にスタートしているが、受験率を一層高める。また、自己の能力評価や達成度評価が出来るように、Can-do Listの導入、ならびに、学生が自ら学習の目標設定を行えるシステムを確立する。