自動走行研究領域

研究リーダー 機械制御システム学科 教授 伊東 敏夫
主要な研究テーマ (1) 簡易LiDARとカメラのフュージョンによる低コストな環境センサと詳細地図のない生活環境やアジア地域でも使えるマップ生成方式の開発
(2) アジア地域に通用する渋滞や人混み群集内での自動走行可能な制御方式
(3) 歩道や車道の段差やアジア地域の悪路でも通用する段差乗越え機構
(4) 利用者の健康状態を非接触で検知し家族へのリアルタイムモニタリング
(5) シニアカー用自動運転セットボックス: 上記研究成果を元に既存のシニアカーを自動運転、案内、見守り機能を追加するセットボックス開発(ロボット・ネットワーク研究領域との共同研究)
自動走行研究領域
自動運転システムの実用化は高級車から始められ小型・大衆車への採用は最後になり、使用できる道路も高速道から一般道へと適用範囲が広げられ、利用者が望むラスト・ワンマイルは最後といわれています。このため、最も自動運転を必要とする地方の老人や弱者への普及は遠くなってしまいます。

そこで、誰もが利用可能なシニアカーのハードウエアをそのままに、装着するだけで自動運転が可能となる自動運転セットボックスの研究開発を行います。普及のカギを握る低コスト化は、シニアカーへの改造は不要として、セットボックスの構造をセンサ、アクチュエータ、コンピュータ、及びアタッチメントとして装着できる段差乗越え機構とします。特に高価なLiDARは、簡易LiDARとカメラのフュージョンにより低コスト化を図り、国際的に未着手の生活環境マップの標準化を試みます。