石田 和也 さん(修士2年)、折原 耕平 さん(修士2年)、六車 仁志 教授(電気電子情報工学専攻)がAnalytical Sciences 分析科学誌においてHot Article Award Analytical Sciences 分析科学誌優秀論文賞を受賞しました。

【受賞者】石田 和也 さん(修士2年)、折原 耕平 さん(修士2年)、六車 仁志 教授(電気電子情報工学専攻)
【発表題目】Comparison of Direct and Mediated Electron Transfer in Electrodes with Novel Fungal Flavin Adenine Dinucleotide Glucose Dehydrogenase
新規真菌由来グルコース脱水素酵素電極における直接電子伝達型と媒介電子伝達型の性能比較

市販の血糖値センサは、電子伝達媒介物質により電子伝達を行い、グルコース濃度を電流値に変換している(媒介型)。しかし、媒介型で使用される電子伝達媒介物質(ここでは、フェリシアン化カリウム)には自然還元が起きることから、使用期限が3ヶ月であり、価格や保存等の管理に悪い影響を与える。本研究では、単層カーボンナノチューブ(CNT)を用いて直接電子伝達(直接型)を行うことにより解決を試みる。直接型で使用するCNTは、自然還元がおきないため、原理上、使用期限はない。本研究では媒介型と直接型の比較を行い、高感度なグルコースセンサの開発を目指した。

直接型では+0.35V、+0.40Vでは電流値が出ていないが、+0.45Vでは媒介型と同じくらい電流値が出た。これらの結果より、直接型でも+0.45V以上の電圧をかければメディエータのかわりにCNTが代用できると考えられる。また直接型は、低い濃度のときでも媒介型よりも高い電流値が出た。このことから低濃度に対しても感度の高いグルコースセンサが実現できる。

血糖値センサは、主に1型糖尿病の患者しか使用していない。この研究により、血糖値センサチップの保存寿命が上がり、価格が下げられると、多くの人が気軽に血糖値を測定できるようになり、自身で健康管理を心がけるようになる。その結果、社会全体で生活習慣病が減り、医療保険の支出を抑えることができ、政府・自治体の健全財政化に貢献できる。

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