澁井 雄斗 さん(建設工学専攻2年)が2017年度日本建築学会大会(中国)学術講演会において若手優秀発表賞(材料施工部門)を受賞しました。

【受賞者】澁井 雄斗 さん(建設工学専攻2年)
【指導教員】濱崎 仁 教授(建築学科)
【発表題目】端島のコンクリート構造物中の塩化物イオン量に関する調査結果

周囲を海で囲まれている長崎県端島(軍艦島)のような環境では、海水等により塩分の供給が多いため、コンクリート中の鋼材腐食の進行が著しい。軍艦島の実構造物より採取したコンクリート中の塩分量を測定し、今後の塩分の浸透予測や補修を検討していくうえで必要な塩分量の浸透状況について調査した。今回の調査対象は、島内でも優先的に保存を検討されている3、16、65号棟とした。

今回採取したコンクリート中に多量の塩分が浸透していることが確認された。特に雨掛りのある屋外環境では、乾湿繰り返しによる塩分の濃縮が起こり、建物の表面付近よりも少し奥の鉄筋位置と思われる付近(深さ30~45mm程度)に塩分量のピークがあることが確認された。

あらゆる環境条件やコンクリートの劣化状況を加味した、塩害環境における鉄筋コンクリート構造物の補修指針を提案するために、今後も調査や実験に取り組みたい。