多国籍多分野チームで9日間、企業・自治体からの課題に取り組む

12月12日~20日までの9日間、国際的・学際的なプロジェクト演習による総合的課題解決力を備えた人材の育成を目的に、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムなど8ヵ国14大学に所属する11ヵ国出身の78人が共に学ぶ国際産学地域連携PBL(Project Based Learning)を実施しました。

参加者は国籍や専門分野が異なるメンバーとチームを組み、大宮キャンパスでのグループワークのほか、企業視察や自治体訪問、各チームの課題に関連したフィールド調査、栃木県での体験学習などを通して実社会の課題解決に挑みました。

ポイント・課題

9つの企業・自治体がプロジェクトテーマを提供
テーマ例

  • 自然電力株式会社: 電力を100%再生可能エネルギーで補う世界をつくるには?
  • 株式会社栄精機製作所: 小さな段差に適応可能なキャスターのデザイン
  • 東日本電信電話株式会社:多言語翻訳アプリケーションの新たな強みを考案


複数の企業・自治体が施設見学やフィールドワークの受入に協力

アイデア提案やシミュレーションで終わらせず、アプリケーションなどの試作や実演まで取り組む

参加学生

参加大学8カ国14大学、出身国11カ国出身78人(TA含む)

  • 日本:芝浦工業大学33人(日本27人、留学生:タイ3人、ベトナム1人、マレーシア1人、中国1人)、愛媛大学3人、東京電機大学 1人、獨協大学1人
  • インド:Indian Institute of Technology, Madras 3人、Indian Institute of Technology, Kanpur 1人
  • インドネシア:Institute of Technology Sepuluh Nopember 6人
  • マレーシア:Universiti Tunku Abdul Rahman 1人、Universiti Utara Malaysia 3人(タイ1人、イラク1人含む)
  • シンガポール:National University of Singapore 4人(ベトナム1人含む)
  • タイ:King Mongkut's University of Technology Thonburi 10人、Suranaree University of Technology 5人(カンボジア1人、中国1人含む)
  • ベトナム:Hanoi University of Science and Technology 5人
  • モンゴル:Institution of Engineering and Technology 2人

 

~オリエンテーション・プロジェクトテーマ発表~

オリエンテーションの風景
本学教授、ティーチングアシスタント(TA)、参加企業によりテーマが発表された

~交流・フィールドワーク~

多様性の中から生まれるアイデア
参加者は、フィールドトリップで世界遺産である日光東照宮を訪れたり、フィールドワークとして栃木県の温泉、那須サファリパークや那須どうぶつ王国を訪問し、職員に話を伺ったり施設の見学をしたりと、地域リソース調査・グループワークを行いました。また、学生達は三菱ふそうトラック・バス株式会社を訪れ、工場見学をし日本の技術に触れました。夜には宿泊施設の屋内にて、ゲーム、キャンプファイアーなどのリクリエーションを行い交流を深めました。

フィールドワークの目的地へ向けて出発前、グループごとにスケジュールを確認した
那須どうぶつ王国にてフィールドワークを行った

~グループワーク~

チームワークで”壁”を乗り越える
学生はグループに分かれ、オフィス症候群問題、栃木県の外国人観光客に向けたシステムの提案 再生可能エネルギー100%の世界をつくる課題などに対し、各グループともに国籍を超えて積極的に英語での議論やアイデアを出し合い、製品やサービスモデルを検討しました。
栃木県のフィールドトリップを経て、各グループは大宮キャンパスにて中間発表を行いました。

各グループにより中間発表が行われた
グループワークにて、企業とプロトタイプの試作を行った

~プレゼンテーション~

多様なアイデアで実践的な解決提案
はじめに、村上 雅人学長より参加者へメッセージが送られました。
最終発表会では、少子化対策を背景に婚活の活性化を目的としたゲームアプリの提案、公共交通機関を利用した再生エネルギーの生産など、アイデア考案だけでなく経済面・予算面も考慮したさまざまな課題解決策が提案されました。教授や学生だけでなく企業からも、各グループの発表内容に対して積極的に質問やコメントが述べられるなど学生たちの実践的な提案に大変興味を持っている様子でした。 
最終発表会が終わると、栃木県でのフィールドトリップの様子を映した各グループのビデオがスクリーンに上映され、学生達はPBLでの思い出を振り返り、会場は盛り上がりました。

村上 雅人学長より参加者へメッセージが送られた
参加者は、各グループの発表内容に対して積極的に質問をしたり、コメントを述べた

参加学生の声

伊藤 雅さん(芝浦工業大学 システム理工学部機械制御システム学科4年)

私は英語があまり堪能ではないのですが、このPBLは英語レベルやToeicの点数など関係なく、参加したいと思えば自由に参加出来るので、今回参加していい経験が出来てよかったと思っています。
フィールドトリップで訪れた那須や日光は、地方ならではの良さを感じました。お店の方々やスタッフさんなど温かく接してくれ、説明も日本語から英語に通訳する時に少し間をおいてくれたりだとか本当に些細なことなのですが、小さな気遣いを感じ、海外の学生も日本のおもてなし文化を感じることが出来たのではと思います。
英語が通じなかったり分からない時は、身振りやジェスチャーで伝えようとしたり、翻訳機を使用したりと、積極的にコミュニケーションを取ろうとしました。海外の学生も分かるまで何回も言ってくれたり、私が言いたいことが通じるまで何回も聞いてくれたりと、今回のグループワークで助け合いの大切さに気づけましたし、感じることができました。

Kim Dung Buiさん(シンガポール国立大学 修士2年)

今回このPBLに初めて参加しました。このPBLは、実生活の改善につながる現実的な課題解決に取り組むという点が気に入っています。
一番大変だったことは、言葉の壁でした。初日は自分のアイデアを説明するのに多くの時間を要しました。そこで、紙に自分のアイデアを書いて説明したところ、意思疎通がしやすくなり、お互いに積極的に意見を出し合いやすくなりました。
フィールドトリップで訪れた日光は自然が美しく穏やかな場所で、地域の人々は素敵な方々で、都会の東京とは異なった体験が出来ました。

参加企業の声

自然電力株式会社 長谷川 雅也さん

10年以上この仕事にずっと向き合ってきて、色々な知識や経験も積み上がってきた一方で、それが足かせになって「これは現実的じゃない・出来ないだろう」と思って自分の視野を狭めてしまっているかもしれないことに気付かされました。
(専門的なことがわかっていないけれど)まだ基礎の勉強をしている方々にフレッシュな発想で9日間、提供した課題に対して一生懸命考えて頂いたことは企業側にとっても新たな気づきになりましたし、大変価値のある機会だったと思います。

お問い合わせ先

芝浦工業大学
企画広報課

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