近藤 智子 さん(システム理工学専攻1年)が第33回ライフサポート学会大会においてバリアフリーシステム開発財団奨励賞を受賞しました。

【受賞者】近藤 智子 さん(システム理工学専攻1年)
【指導教員】米田 隆志 教授(生命科学科)
【発表題目】ロボットセラピーにおける姿勢評価を用いた評価アプリケーションの開発

近年の高齢化に伴い、認知症患者数が増加している。しかし、認知症は薬物療法による根本的な治療は困難であるため、ロボットセラピーなどの非薬物療法が行われている。
ロボットセラピーは、ロボットと人との相互作用による精神的な働きかけを目的としており、認知症状の改善が期待されている。欧州やアメリカではその効果が認められ医療機器として臨床現場で使用されるが、日本ではロボットセラピーの意識が薄く、広い普及には至っていない。
そのため、本研究の目的は、主観的評価と定量的評価を同時に行え、臨床現場で使用可能な評価アプリケーションを開発し、医療機器として認知症に対する効果の検証を試みた。

多くの人は、好意を持つ物に対し、身を乗り出す姿勢や手を伸ばす動作を取ることが確認されている。本研究で開発した評価アプリケーションでは、定量的評価として姿勢によるロボットに対する興味や好意の解析を行った。学会では、セラピーの効果に対する姿勢解析評価の妥当性を検証し、その結果について報告した。

ロボットセラピーの有効性が認められれば、認知症に対する治療の選択肢を増やすことができ、多くの福祉施設などの医療機関で、ロボットを使用したセラピーが治療として受けられるようになる。さらに、評価アプリを使用し、患者それぞれに合ったセラピー方法(夜眠れない時の不安軽減に使用するのか、暇な時間を無くすため話し相手にするのかなど)を見つけ、より良い治療を受けられるようになる。