本学は、専門職大学院工学マネジメント研究科(以下、工学マネジメント研究科)について、2017(平成29)年4月1日以降の学生募集停止を決定いたしました。

工学マネジメント研究科は、技術と経営の融合を戦略的に構想できる技術経営力を身につけ、イノベーションを起こすことができる人材養成を目的とし、2003(平成15)年に日本初の技術経営の専門職大学院として開設いたしました。
本学は、「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」を建学の精神として1927(昭和2)年に有元史郎によって設立されました。資源を持たざる国である日本が世界で伍していくためには、「工業立国」が重要であり、それを支える技術者の育成が重要と有元は捉えていたからです。
今後も、日本は科学技術立国あるいは工業立国を進めるのが国是であり、それを支える理工学人材の育成は、国家にとって重要な使命です。このような背景のもと、現在、本学はその人材育成目標を「世界に学び、世界に貢献するグローバル理工学人材の育成」としています。
今後のボーダーレス社会においては、工業技術に基礎を置きながら、経営をも俯瞰できる人材育成が必要です。このような観点から、本学は、専門職大学院を設置しました。工学マネジメント教育の重要性は今後もますます重きをなすものと考えております。このため、本学では、大学院の理工学研究科においても、副専攻として技術経営工学を学べるコースを設置し、又学部教育においてもその展開を開始しています。

一方、社会人を対象とした専門職大学院への志願者は、全国的に減少傾向にあります。本学においても、開設した翌年度から入学定員を満たすことができないという厳しい状況が続いていました。カリキュラム内容の改訂、オンデマンド講義の導入、入試制度の見直しなど、様々な手を尽くしてまいりましたが、入学者の減少は避けられない状況です。本来、技術経営は、優秀な学生どうしが切磋琢磨し、意見交換を進め、互いに刺激しあうことで教育効果が高められます。十分な入学者が確保できない状況では、専門職大学院としての教育の質保証が厳しい状況となっています。

このため、苦渋の決断ではございますが、専門職大学院の学生募集の停止を決定いたしました。

今後、2017(平成29)年4月入学者を含む全ての在学生が修了するまで、現在の教育・指導体制を継続し、教育責任を果たしてまいります。また、工学マネジメント研究科にて実践していた技術経営工学教育につきましては、その重要性を鑑み、芝浦工業大学の学部及び大学院理工学研究科において全学展開いたします。

これまで、工学マネジメント研究科の設置・運営等にご支援・ご協力を賜りました関係者の皆様方には、深く御礼を申し上げますと共に、今回の決定につきましてご理解賜りますよう、お願い申し上げます。


2017年4月
芝浦工業大学
学長 村上雅人

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